介護職の中には送迎スタッフという仕事もあります。
送迎スタッフの仕事内容は利用者となる高齢者を車に乗せて、介護施設まで送り届けます。
またサービスを受けて自宅に帰るときにも、家まで送り届けるのが仕事です。
デイサービスなら朝に迎えに行って夕方に帰すこととなり、ショートステイなら入所開始日に迎えに行って、宿泊期間が終わったら家まで行きます。
多くの介護施設は沢山のお年寄りを乗せるために、ワンボックスカーなど大きめの車を送迎に利用しています。
送迎スタッフは運転免許を所持していることはもちろんのこと、大きな車の運転に慣れていることも重要です。
また安全運転をすることも大切で、交通法規を守って運転をします。
スピードの出し過ぎや出会い頭の事故などに十分注意します。
利用者がシートベルトをして、万が一事故が起きてしまって安全を守れるようにすることも大事です。
朝、利用者を迎えに行ったときには高齢者の様子をチェックすることも大切な業務です。
顔色や話し方、歩行の仕方や機嫌などを見て異常がないか確認します。
手を握って介助するときには手の温度から健康状態が悪くないか見ておくと安心です。
送迎中の車中では雰囲気を良くするためにも声掛けをしたりして、不安を取り除いてあげます。
特に認知症のお年寄りは不穏状態になりやすいので、笑顔で接するようにすることもポイントです。
迎えに行った先で家族とコミュニケーションを取ることも大事で、日頃の不満やグチを聞いてあげると距離もグッと近くなります。
家族の方から利用者の普段の様子を聞き出しやすくなり、資料では分からない貴重な情報が得られるのです。